ビジネスとは精神的な活動ではなく、むしろフィジカルな作業の連続
- 甘い考えでは生き残れないシチュエーションも出てくる
→この本を通して「泣きたくなるほど大変なビジネスの世界でも、どうにかして希望を持ち続けながら働く技術」を伝えたい
スピードアップ術
特に若いころは量でも質でもなく、「スピード」を重視すべき
スピードは量にも質にも転換できる
スピードはビジネス人生の最初の数年間で決定される部分が大きい
3つのすぐを意識して仕事に取り組む→仕事が早いと評価されるうえで重要なのはタイムよりもタイミング
- すぐやる→依頼された日のうちに0.01%でのその作業に取り掛かる
- すぐ出す→締切期限より早く終わらせる
- すぐ答える→即答する
- 「Yes, but構文」→まずは「やります!」と言い、その後不安な点を伝える
- 上司やクライアントから仕事を頼まれたときに、すぐ「やります!」と意思表示することは、多くのものを引き寄せてくれるとても有効な方法
- 不安な点を伝えるときは
- 現時点で自分に足りないことを正直に伝える
「なんでも教えてくれ」とならないように「3つの事前準備」
- 相手の都合にいいタイミング、場所を把握
- 最低限「何が分からないのか」「不安心配の原因は何か」をメモにまとめてから話す
- 目的(何が理解できれば良いのか、何を助けてほしいのか)を最初に明確に伝える
- 「Yes, but構文」→まずは「やります!」と言い、その後不安な点を伝える
目標→計画→行動の順で進める
- 最初に目標を立てる(~~までに業務を終わらせるなど)
- 作業を分解する
- 分解は細かければ細かいほど、次の行動がイメージしやすくなる→一度分解したら、「もう一度分解できないか?」考える癖をつける
- 分解したそれぞれのタスクにどれくらい時間をかけているかをざっくりと計測する→具体的な改善策が見えてくる
- 客観的に記録する、数字や変化をメモする
- 一日の中で「経営者の時間」と「実行者の時間」を分ける
- 経営者の時間→実行者がやりやすいように仕事を分解し、タグ付け(「いつやるか?」「どのように取り組まないといけないか」の目安を事前に示すことで、実行のハードルを下げる)する
- おすすめは夜に明日の経営者となり、翌日実行する
文章術
- 目的ファーストの法則→文章の冒頭で目的、所要時間の2つを伝える
- ビジネスの文章は重要度の高い順で情報を並べるべき
- ある程度「話の予測」ができる状態を作る→相手のストレスが下がる
- 動詞の法則→すべての文章(タイトルに動詞を入れる)
- 短文の法則→形容詞などの無駄をなくして、一文を短くする
- 文字数に対する情報量が多い文章=美しい文章
- GBNの法則→事実に対してシンプルな解釈(Good(よい)、Bad(悪い)、Not Clear(わからない))を加えること
- 共通感情の法則→「相手が良く理解している情報」「相手の感情」を解釈の後に付け加える
提案術
「作業」と「仕事」の違いはそこに「提案」があるか
ペインを探す
- ペイン→「目標」と「現状」の間のギャップ
- 提案→そのペインを解消するための答えが得られる問い
-
- 一つ上、2つ上の視点まで一貫して考慮した問いを立てる
2で設定した問いを分解する
例 | |
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セントラルクエスチョン (2で設定した問い) |
3か月以内に5万人の会員を予算内で獲得するには? |
サブクエスチョン1 (セントラルクエスチョンをより具体化するための問い) |
現状の予算1000万円で獲得できる見込みは?→3万人 |
サブクエスチョン2 (「現状(サブクエスチョン1)を踏まえて、やるべきことを明確にする問い」) |
その差(2万人)を埋めるために必要なことは? |
サブクエスチョン3 (優先順位を明確にする問い) |
優先順位は? |
提案のまとめ方
4段フォーマット→「目的」「背景」「提案」「詳細」
- 目的→迷ったらセントラルクエスチョンから考える
- 背景→ペインを入れる、ペインの根拠(事実)を付け加える
- 提案→目標を達成するための手段、数パターン案を出す、その中で自分なりの優先順位を持っておく
- 詳細→やらない理由(「とはいえ~~では?」という反論)を事前につぶしておく
セルフコントロール術
自分の取扱説明書を作る→自分が自分の人生のリーダとして自分の機嫌を取ること
- ポジティブ&非日常→「あなたが最もわくわく(興奮)することは?」「喜びや楽しみを感じることは?」
- ポジティブ&日常 →「あなたが日常的に元気になることは?」
- ネガティブ&日常 →「日常的にやってくるめんどくさいこと、いやなことは?」
- ネガティブ&非日常→「あなたが怒りや悲しみを感じ、自分をコントロールできなくなることは?」
→それぞれのゾーンに当てはまる理由を考えて、ポジティブゾーンは質と量を最大化する方法を、ネガティブゾーンはダメージを最小化する方法を考える
- アンガーマネジメント、ダウンマネジメント→怒りや悲しみを感じた時に、最初にどうするかを事前に決めておく
- 大事なのは「完全に防ごうとする」のではなく、「長引かせないこと」
著者がやって効果があった具体例
- 食事の時間をそろえる、夕飯はできるだけ早い時間に食べる
- 寝具や電化製品に使う額を一桁上げる
- SNSで見ないものを決める(ミュートにする)
- 家庭と職場以外のもう一つの所属場所(サードコミュニティ)に触れておく→価値観を同質化させない
- サードコミュニティ→家庭と職場と異なる文化、言語、価値基準を持つ年齢、男女比、職業が異なるコミュニティ
- 古いもの、不要な考え方、不要なプライドなどを捨てる→不要なものを捨てると新しいものが入ってくる
- 悩みを紙に書きだす→混乱の最小化
- 考えていることを①事実②解釈③次のアクションの3つに分解して書きだす
- 心身が悲鳴を上げる前に休む、どうしても無理だと思ったら転職する
- コミュニケーション能力(他者と心地よく仕事をするために必要な対話の力)に自己投資する
- べき論(Must)から離れて考える
- MuatをWillに引き寄せる→自分が楽しむための工夫をする
- MuatをCanに引き寄せる→自分で自分の業務に意義付けをする
- ~~しなければならない→・・・できるようになるために~~している